ピルにより引き起こされる血栓の注意

2019年10月31日

ピルは、正しく服用することで高い確率の避妊効果や月経困難症や貧血の改善、月経痛・月経前症候群の緩和などが期待できます。

比較的副作用の少ない薬ですが、ピルの服用によって血栓ができることがあるため、注意が必要です。
血栓は、血の流れの遅い静脈にできやすいです。
ピルに含まれる女性ホルモンが血液を固める成分の合成を促すため、血栓のリスクを3倍から5倍まで引き上げるとされています。

重篤な血栓症を予防するためにリスクの高い人は、服用しないもしくは慎重に服用すること、リスクを下げる生活をすること、検査や症状の確認で早期発見することが重要です。
喫煙習慣のある人が服用すると、喫煙量や年齢にもよりますが、血栓症や心筋梗塞にかかるリスクが高まるため、注意が必要です。
そのため、喫煙習慣のある女性がピルを服用したい場合には、まず禁煙する必要があります。
喫煙者以外にもBMI30以上の肥満の人、前駆症状を伴う偏頭痛のある人、血圧の高い人、40歳以上の人は、リスクが高いため、服用できないことがあります。

リスクを下げるためには、体重を適正に保ち、水分摂取をこまめにとることです。
また、長時間座りっぱなしにしないことも大切です。

血栓症の前兆として、転げまわるほどの強い腹痛、息苦しさを伴うほどの強い胸の痛み、視野の狭窄や光がちらつくなどを伴う頭痛、ものの見え方がおかしいなどの視覚障害、足が腫れたり皮膚に変色がみられるなどの強いふくらはぎの痛みなどの症状が出た場合には、注意が必要です。
これらの症状が出た場合には、すぐに服用を中止して、主治医にすぐに連絡することです。
もしくは、循環器科を専門にしている内科を受診することです。
受診する際には、ピルを服用していることを伝えます。